筍の水煮ってやつは、かかっているはずの労力に対して安すぎる、逆理不尽な食材だと思っている。
これらを総じて6〜700円で享受できるのはすごい。
しばらく筍は、天ぷらで食べるのが一強だったんだけど、久しぶりに炊き込みご飯にしたら、なんか、ほっぺが落ちたので、共有します。
レシピとはいえ、ただ具材入れて炊飯するだけなので全然適当でもうまいです。
コリコリとホクホクが共存する食材って筍しかないんじゃないか?
春らしい香り〜〜とかいうけど、正直そんな優しいもんじゃない。ガンガンにご飯を掻き込ませてくるおいしさ。
そんなことはさておき、初めて筍を食べた人はすごいな。古事記にもうすでに筍が食されていた記録があったらしい。あれほど高く育つ竹の麓で、これからお父さんみたいになるんだ!と意気込んだ小こきモノを摘み取って食べる感覚は如何に。
筍って真っ二つに切るとわかるんだけど、節が圧縮されているんだよね。これが伸びに伸びて竹になる。
子供の段階で、これからの伸び代がすでに準備されているの、用意周到な植物だ。しかもこの伸び代部分が一番美味い。噛んだ時の満足感。顎で瓦割ってるような咀嚼体験。
そんな筍ですが、炊き込みご飯だけだとタンパクすぎるので、とっておきのおかず紹介します。
鯖の南蛮酢です。
筍がタンパクな食材なので、お酢の酸味と鯖の油がよく合う。
南蛮酢っていいよね。なんか無限に食べれちゃう。千切りされた野菜の良さたるやなんと形容すべきか。シャキシャキ感と、お酢のさっぱりした酸味の相性が最高です。
この時期は新玉ねぎとか新にんじんが安くて甘いので、たっぷり入れると最高な気分になれます。
春終わり、夏への切り替えのタイミングでぜひ。