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たけのこの炊き込みご飯と、鯖の南蛮酢漬け

May 25, 2025

筍の水煮ってやつは、かかっているはずの労力に対して安すぎる、逆理不尽な食材だと思っている。

  • そもそも掘り当てるのが大変(ちょうどいい具合のやつを掘り当てるのがむずい)
  • 時間を置くとすぐにエグみが出るからすぐに下処理しなきゃいけない
  • 下茹でめっちゃ時間かかる&パッキング処理
  • 食感・味共に素敵

これらを総じて6〜700円で享受できるのはすごい。

しばらく筍は、天ぷらで食べるのが一強だったんだけど、久しぶりに炊き込みご飯にしたら、なんか、ほっぺが落ちたので、共有します。


レシピとはいえ、ただ具材入れて炊飯するだけなので全然適当でもうまいです。

  1. 米(3合)を研ぐ。この時研ぎ汁を少し気持ち残すつもりで洗うと良い(筍のえぐみを中和できる)
  2. 白だしを大さじ2、醤油を大さじ2、酒・みりんをひと回し。
  3. 食べやすい大きさに切った筍を並べて、最後にみょうがを一個そのまま入れる(さっぱりして良い)
  4. 炊き上がったら、ごま油をひと回ししてさっくり混ぜる。
  5. 10分くらい蒸らしたら完成。

コリコリとホクホクが共存する食材って筍しかないんじゃないか?

春らしい香り〜〜とかいうけど、正直そんな優しいもんじゃない。ガンガンにご飯を掻き込ませてくるおいしさ。

そんなことはさておき、初めて筍を食べた人はすごいな。古事記にもうすでに筍が食されていた記録があったらしい。あれほど高く育つ竹の麓で、これからお父さんみたいになるんだ!と意気込んだ小こきモノを摘み取って食べる感覚は如何に。

筍って真っ二つに切るとわかるんだけど、節が圧縮されているんだよね。これが伸びに伸びて竹になる。

子供の段階で、これからの伸び代がすでに準備されているの、用意周到な植物だ。しかもこの伸び代部分が一番美味い。噛んだ時の満足感。顎で瓦割ってるような咀嚼体験。

そんな筍ですが、炊き込みご飯だけだとタンパクすぎるので、とっておきのおかず紹介します。


鯖の南蛮酢です。

  1. 玉ねぎ、にんじん、ピーマンを千切りにする
  2. 醤油、お酢、水、砂糖をフライパンに入れてひと煮立ちさせ、冷ます
  3. 1と2を混ぜて、冷蔵庫でよく冷やす
  4. 鯖は食べやすい大きさに切って、塩をうっておく
  5. 片栗粉をまんべんなくまぶして、少し多めの油で揚げ焼きにする
  6. お皿に盛り、南蛮酢を上に添えて完成。

筍がタンパクな食材なので、お酢の酸味と鯖の油がよく合う。

南蛮酢っていいよね。なんか無限に食べれちゃう。千切りされた野菜の良さたるやなんと形容すべきか。シャキシャキ感と、お酢のさっぱりした酸味の相性が最高です。

この時期は新玉ねぎとか新にんじんが安くて甘いので、たっぷり入れると最高な気分になれます。

春終わり、夏への切り替えのタイミングでぜひ。