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自分が住んでいるつくばは、山に囲まれた内陸側の土地だ。それゆえに、漠然とした閉鎖感のようなものを感じることがある。
そんな時は、車を東へ走らせて50分。大洗海岸へ行くのだ。
不思議なもので、とてつもない開放感を感じる。無意識のうちに窮屈に感じていたのだろうか。一面に広がる海。ぼーっとしているだけなのに不思議と充足感がある。
そうしているうちに不思議な現象を見つけた。
海岸の砂利が、三つに抉り取られた形状になっていたのだ。じっと見ていると、抉られた海岸に波が沿うように打ち寄せているのを見て、「波によってできたのか〜〜〜!」と感動してしまった。
でも待てよ。普通に波が打ち寄せるだけだったら、抉り取られるのは1つだし、ましてや回り込むように抉られることはないのではと。
近くに寄ってみてみた。すると、この海岸は、防波堤のように湾曲した形状になっていることがわかった。波がエッジの効いた部分に打ち寄せると、波が複数の渦を作り出し、2,3個に分裂するように波が打ち寄せていた。これによって、波の動きが分かれ、それが不思議な形状へと成っていたのだ。
まるで波が海岸を使って彫刻しているようだった。なんどもなんども同じ動きを繰り返しながら、少しずつ砂利を飲み込んでいる様は、どこか可愛らしいというか「あともうちょっと抉っとこ」みたいな謎の遊び心を感じた瞬間だった。
海岸に行くと、誰かが作ったであろう砂の家や、プリンみたいな形、人が埋められてたような形跡が残っていることがある。
海もまた、海岸に何か形跡を残しているみたいだ。