Phonorium

音と重力で遊ぶ電子楽器

  • 概要

    個人制作

  • 期間

    2023.07 - 08

1.音と重力を操る

音と重力で遊ぶ電子楽器。マラカスのように音の粒を使って、粒一つ一つの音を変えたり、全体にかかる重力を変更したりすることで、地球上ではあり得ない振る舞いを作り出すことができる楽器。重力を1/6にして月の上のマラカスを再現したり、急激に重力をかけることで騒がしく粒を動かすことで多彩な重力と音の振る舞いを楽しむことができる。

2.重力を使った楽器

マラカスやシェーカーといった大小異なる粒や種を使って重力に任せて演奏する楽器に興味を持った。偶発的な振る舞いをも受け入れる演奏手法は、まさに重力にゆだねる演奏方法と言ってよいだろう。そこでいくつかの興味が湧いた。「粒ひとつひとつの音が違ったらどんな音になるのだろう」「月にマラカスをもっていったらどうなるんだろう」
ということで作るしかない。

3.制作プロセス

3-1.プロトタイプ

まず小型のディスプレイと加速度センサーを使った簡易的なプロトタイプを制作した。ディスプレイ上には立体的な球が表示されており、これらがそれぞれドレミの音を持ち、お互いがぶつかり合うことで音を鳴らす。傾けたり振ったりすることで球の振る舞いが変化し、通常の演奏にはない面白さを見出せた。


3-2.インターフェースの検討

「地球上ではあり得ない振る舞いをする音の粒を発見し、それを観察するための装置」という妄想ストーリーをでっちあげ、黎明期のパソコンやデバイスに見る様なごつごつした見た目のインタフェースを検討した。また、楽器としての操作性も満たせるように、両手で操作する際の指同士の感覚やつまみの配置などを設計した。
また、1スケール分のキーボードを設置するため、オリジナルの基板も設計した。








3-3.筐体の組み上げ

基板はJLCPCBに発注し、各パーツの組み上げを行った。







また、プロトタイプを様々な人に遊んでもらう中で、「あくまでシミュレーションだからリアリティがない」というフィードバックをもらった。そこで、ハプティックモーターを組み込むことで、あたかも中に音の粒が入ってるように感じられるようにした。




4.Phonorium

ドレミの音を持った粒を投入し、マラカスの様に振って遊ぶ電子楽器が完成した。中にかかる重力を変更することで、突然ゆったりとした雰囲気にしたり、けたましい雰囲気になる。また、音の粒の大きさや数を変更することで、全体的な音の構成を変えたりすることもできる。



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