ROOMOOR

部屋と部屋を、音と音で繋げるスピーカー

  • 概要

    情報・プロダクトデザイン演習3-2

  • テーマ

    接触・非接触

  • 期間

    2021.11.26 - 12.01

1.CONCEPT

遠く離れていても、隣にいる。
遠く離れた人とのコミュニケーションの手段として代表的なのがリモート通話だ。しかし毎日頻繁に連絡をとる友人や家族の場合、毎回URL を発行して、相手に送って、リンクを踏んでもらう...というのは面倒である。なんなら隣に引っ越してきてくれたらいいのにとも思う。そこで、遠く離れた人でも、まるで隣に引っ越してきたような体験をデザインした。

2. PROCESS

壁の薄い賃貸などで、隣の部屋から生活音や会話が漏れてくることがある(逆も然り)。これは、壁で分断されているのに、「音で部屋が繋がっている」と解釈できないだろうか?ここに着眼し、遠く離れた部屋の壁同士を音を使って繋ぐスピーカーをデザインした。


3.DESIGN

3-1.隣にあたかも友人や家族がいるような体験

ROOMOOR は、遠く離れた部屋同士を音を使って繋ぎます。四隅に配置されたユニットが、お互いの部屋の音を入出力しあうことで、あたかも隣の部屋に友人や家族がいるような体験を提供します。これにより、壁に向かって話しかけるだけで簡単にコミュニケーションがとれるようになり、遠い存在だった相手が、より身近に感じられるようになります。


3-2.大きさの違う壁同士も繋げる

四隅に配置されたマイクでは、XY 方向の音声位置を検知しています。これにより、サイズが違う壁同士でも、音の位置情報を置き換えることで、あたかも同じ場所から音が出ているような感覚を提供します。


3-3.壁を使ったジェスチャー操作

ROOMOOR は、設置された壁面へのジェスチャーで操作します。ROOMOOR で検知するタッチエリアでは、音量調節や電源、相手の呼び出し、ナイトモードなど、多彩な操作が可能です。


3-4.壁の数だけ部屋を拡張

あなたの部屋の壁の数に応じて、接続先を拡張することもできます。北は家族、東は祖父祖母、西は友達... といった具合に部屋を拡張できます。離れた部屋同士が音を介して繋がることで、空間的な隔たりがなくなります。

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